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【名探偵コナン】トリプルフェイスの幼馴染は最強?【BL】

第18章 黒羽快斗


「ねえ、快斗…聞いてるの!?」



「……え、何だって?」



「もおッ!!だから今度新しくできたデパートに行きたいのッ!!」



「あー…デパートなぁ……?ッ!?悪い!用事思い出したから帰るな!!」


学校が休日で幼馴染の青子が駅近の喫茶店に付き合えとしつこく言うものだから渋々付いて来たのに、更に今度の休日もデパートに付き合ってくれと頼まれ正直面倒だなと思いながらコーラーを飲んでいるとふと窓の外へ視線向けた瞬間見覚えのある姿にガタッと音を立てて椅子から立ち上がり、二人分のお金をテーブルに置いて足早に店を出る俺に向けて青子が何か言っているが今はそれどころではない。


「…は、ぁ…っ…おかしいな…確かこっちの方に……っ!?(居たッ!!)あ、あのっ…ちょ、うわッ!!!」



店を出てすぐに見えた後ろ姿を追いかけるも人が多く見失いそうになりつつ必死に足を進めているとすれ違いさまに体格のいい男とぶつかってしまい派手にこけてしまう。


「い、っ…!!…(居ない…)……最悪…っ…『大丈夫か?』…え…!?」


さすがにもう見失ってしまったかと次第に落ち込んでいく気分に今日はついてないと溜息を溢していると目の前に差し出された手に不思議に思って顔を上げ、先ほどまで追いかけていた彼の姿が視界いっぱいに映ったことにポカンと間の抜けた顔をしてしまった。



『?どうした?…いつまでもそこに座ってると通行人の邪魔になる、ほら…手を貸してやっから』



「ッ!!!あ、ありがとう…ございま、っ…い…」




『おう。?これは結構痛そうだな。…確か……よし、ちょっとついて来い』




「え…あ、あのッ…!」



あまりにじっと見つめていたので不思議そうにする彼から再度差し出された手を取って立ち上がると腕に走る痛みに眉を寄せ、それに気付いたのか歪む表情にこんな顔もするんだなと場違いなことを考えていた俺の手をそのまま引いて歩き出したことに驚きつつも足を動かして後を付いていく。
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