第32章 妬みはその身の仇
メイクブラシの先っぽを外耳に突き立て、耳の中を出し入れするように動かす。
「あ、あ、くっ……ひ……そこはっ、あ!」
首を左右に振って、びくんびくんと四肢を揺らす。
掠れた、苦しげな笑い声がわたしの下半身に響く。
下腹がじわっと熱くなって、無意識に吐息が漏れ出した。
時雨先生は引き攣った笑顔で視線を彷徨わせる。
「ぅっ、ああッ……はあっ!ふ、ひっ!」
口元が緩み、溢れた唾液で口元を濡らす。
優しく撫でたり、小刻みに動かしたり、様々な動きで耳を責め立てる。
「んっ!は、はっ!ははははッ!あぁははっ!」
時雨先生は身体を何度も仰け反らせ、悶絶する。
「ん……っは、ぁ、ははっ……!っふは、ぁッ……」
息も絶え絶えに笑いながら、口を開いた。
「丸木戸……、っも、……も……うっ」