第22章 亭主の好きな赤烏帽子
「今日は一日中この格好で過ごしてくれたんですよね……どうでした?」
サヘルくんはわたしの視線にぴくんと肩を上下し、
「はい……えっ、と……」
目をとろんと微睡ませた。
わたしを熱っぽく見つめながら、口を開く。
「もしかしたら、バレちゃうんじゃないか、ってすっごくドキドキして……でも、紗都せんせいに貰った、こんな、えっちな下着着てる、って思ったら……」
「興奮しちゃったんですか?」
わたしはフリルの付いたショーツの上に手を伸ばす。
覆い隠された下腹の盛り上がりをさわ、と優しく撫で上げた。
「んっ、ぁ……ッ!」
サヘルくんは眉間に皺をくっと寄せ、腰を逸らす。
「ダメですよ、腰引いちゃ」
笑いかけると、サヘルくんはこくこくと頷く。
「は、はいっ……」
腰をそろりと突き出し、下唇を噛み締める。
「ん、ん……っ、ふっ……」
指先で先っぽを伝い、指の腹で丸を描く。
「あぁ……っ!」
ショーツを飾るフリルを弄ぶように表面を擽った。
サヘルくんの自身は激しく昂り、熱を吐き出す。