第92章 Haro
「の気持ちが動いた時、ちゃんと聞かせてよ」
「ヒロくん…」
「好きだって言い続けると思うけどな」
「やだ…やめて、恥ずかしい…」
ここはカフェで周りに他の客もいるってこと、すっかり忘れていた
「あ、ごめん…出ようか…」
その場の雰囲気に耐えられなくなって、カフェを足早に出た
早歩きになってを置いていきそうになる
「自分の足の長さわかってないでしょ…」
は小走りで俺の後をついてきていた
「ごめん…」
「なんか小さい時、思い出した…
零くんとヒロくんの背中が遠くて、追いつきたくて…でも全然追いつけない
2人でドンドン先に行っちゃうんだもん」
「待ってーって泣きながら追いかけてきたよな」
「2人とも全然待ってくれなかった!」
昔話に花を咲かせていると
私とヒロくんの携帯が同時に鳴った
「陣平さんだ…」
「こっちは風見さん…」
確実に事件で、公安も絡んで来るらしい
すぐに行きますと電話を終えて本庁に逆戻りした
本庁につくと陣平さんが車の中で待っていてくれた
「早く乗れ、行くぞ」
「はい!お待たせしました」