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緑間のバスケ【黒子のバスケ】

第15章 洛山に来い






『待った?』


「いや、今来たところだ」



久しぶりに会った赤司は少し背が伸びたような気がして、なんだかちょっと照れくさい。そもそも2人で会うのは昨年の夏ぶりで、実に約1年ぶりの再会なのだ。



何を話そうかと寝れなくなるくらいまで考えたはずなのに、いざ赤司を目の前にすると、何を話せばいいのか迷ってしまう。


そんな私にきっと赤司は気付いたのだろう。昔のように声をかけてくれた。




「学校はどうだい?」


『楽しいよ、真ちゃんもいるし!』


「真太郎は元気かい?」


『すっごい元気!』



そう笑うと赤司は花子が楽しそうで良かったよ、と笑った。


その後どこに行くかという話になり、私が赤司と将棋をしたいと提案したら赤司の家に行くことが決まった。


赤司の家まで歩きながら、お互いの学校のことや部活のことを話した。


赤司の家も部屋も昔とは何も変わらず、広くてキレイで座ったソファーも相変わらずフカフカだった。


そして着いてそうそう将棋をしたが、やはり赤司には敵わなかった。そもそも真ちゃんにさえ勝てた試しがないのに、赤司に勝てるはずもない。



『うーーー悔しい!!』


「花子は変わらないね。」


『え?』


「負けず嫌いなところが、昔のままだ。」



赤司は笑っていたがコーヒーを1口飲むと、真剣な表情で私の名前を呼んだ。



「花子」



『ん?』



ここからは真面目な話だ、と前置きをして再び赤司が口を開いた。




「洛山に来い。」
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