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緑間のバスケ【黒子のバスケ】

第27章 オマエのが綺麗だよ






『ここって、・・・』



高尾に着いていくと、偶然にもそこは前に赤司に連れられて花子と3人で花火を見た場所と同じ所だった。



「宮地さんが、ここ人少なくてオススメって言ってたんだよね。」



宮地さんのオススメ通り、そこはあまり人が少なく絶好のスポットだった。オレたち3人は持ってきたレジャーシートを敷いて並んで座り花火が始まるのを待った。


その間、買ってきたものを広げて花子と高尾は楽しそうに食べていた。


ニコニコと笑ってる花子を見ると、あぁ来てよかったと思う。正直浴衣がこんなにも似合う女性に成長したことに驚いているが、終始その姿にオレの心は鷲掴みされていた。


帰るまでに、その浴衣似合ってるな、と一言褒めるべきだと分かってはいるものの、そんな恥ずかしいセリフをどんなタイミングで言えば良いのか分からなかった。


・・・かっこ悪いなー、いつもオレは。


心の中で嘲笑いながら、花子の残した焼きそばを食べ始めたときだった。




「緑間っちと花子っち?」


『・・ん?』


「やっぱりそーだ。」




振り向くとそこには、黄瀬が金魚をぶら下げながら笑顔で手を振って立っていた。


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