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緑間のバスケ【黒子のバスケ】

第24章 結局行くんじゃん






『体が・・・・・、』



「痛い・・・・・。」




机に並べられた朝食を前にぐったりとする花子と高尾。


昨晩オレたち3人は夕食を遅らせてしまった罰で“宮地特別メニュー”が課せられた。内容は敢えて伏せておくが、相当ハードなものでオレたちの半分程度を課せられた花子もだいぶ疲れていた。




「今日も暑いからしっかり食えよ。」



大坪さんの声かけで2人は仕方なくパンをかじり出した。そして高尾は何か思い出したかのように話し始めた。




「そうそう、午前中オフだからインハイ観に行こうと思うんだけど、オマエらどうする?」


「興味ないのだよ。」


「ぜってぇ言うと思った。じゃー山田は?」


『んー、私もパスで。』



今日洗濯したり、色々仕事頼まれるんだ、と花子は笑っていたが、それが作られた笑顔であるとすぐに気付いた。




「つれねぇなぁ、仕方ねぇ先輩たちと行くか。」



じゃー午後な、高尾は不満そに食器を片して食堂を出て行った。残されたオレと花子の間には何とも微妙な空気が流れていた。先にその重たい空気を破ったのは花子だった。



『真ちゃん、試合いいの?行かなくて。』


「あぁ。」


『黄瀬くんと青峰くんの試合だよ?』


「何度も言わすな。そもそもチャラチャラしたやつと野生児の試合なんか興味など湧かないのだよ」




相変わらず素直じゃないなーなどと花子は乾いた笑顔を見せるが、オレからしたらオマエの方がよっぽど素直じゃないと思った。


花子が赤司のことでいろいろと不安な気持ちになっていることは前々からもちろん分かっていた。嫌なことを思い出す夜があれば、花子の気持ちが落ち着くまで側にいてやりたい。涙が止まらない日が続くなら、その涙を拭いて抱きしめてやりたい。とにかくなんでもしてやりたいと思っている。


しかし花子自身がその話をしてこない以上どうすることもできない。



「赤司がいるからだろう?」


『・・・・・。』



花子は黙ったまま。



「まぁいい。赤司のことで話がある。準備したら体育館に来い。」



小さな声だったが分かったと一言呟いた花子は残っていた朝食を再び食べ始めた。
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