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緑間のバスケ【黒子のバスケ】

第23章 まじでデートかよ






『そんなことより、もしかしてあの手のあとって・・・、』


「あぁ、オレのだ。」


「まさか空中戦なら勝てるなどと思っていないだろうな?」


「あ?」


『真ちゃん、辞めなよ。』



この流れ、非常にまずい。それでも2人は私にお構いなしに続ける。



「跳ぶことしか頭にないのか?バカめ。」


「あぁ?」


『もう、真ちゃんってばっ!』



本当にこの2人は相性が悪い。
真ちゃんの口の悪さがいけないのだが、火神くんのすぐ挑発に乗ってしまうのも如何なものか。ましてや今はいつも間に入ってくれる高尾も黒子くんもいない。


・・・私が止めなければ。そう思い睨み合う2人の間に入る。




『ねぇ、そろそろ夕飯じゃない?戻ろうよ。』


「どけ、花子。」



真ちゃんに強めに腕を引っ張られゴールの端に追いやられる。こうなってしまったらもう止められない。そう悟った私は諦めて2人のやりとりを見ていた。



「10本だ。オマエがオフェンス、オレがディフェンス。1本でも取れたらオマエの勝ちだ」


「あぁ?どういうつもりか知んねーけど、10本連続で防げるつもりかよ」


『いくら真ちゃんでも、』


「安心しろ、オレの負けはない。今日の占い、かに座のオレはしし座のオマエに対し順位も相性も完全に上位だ」



だから負けるはずがないのだよ、なんて真ちゃんは言うけれど、そんな占いなんてなんの根拠もない。ただの気休めだ。


そんなことを言われてもちろん火神くんが黙っていられる訳もなく、2人は3日間直接対決が出来なかった鬱憤を晴らすかのように1on1をスタートさせた。


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