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怖いのは苦手です【ONE PIECE】ドフラミンゴ夢

第2章 Who are you?




ふわふわでとても触り心地の良い布団。


すごく気持ちよくてギュッと抱きしめる様に体を丸める。
優しい香りも相まって、せっかく浮上しかけていた意識が再びゆっくりと沈んでゆく。


こんなに幸せな眠りは久し振りだ。




「ん……」




ギシリとスプリングが軋んだ。


あれ?
そういえば、我が家は布団のはずだけど…


うっすら目を開く。
まだぼやけて何も見えないが、とても気持ちが良い。



もうしばらくはこのまま…







ん?







スプリングが軋むって事は、誰かがいるって事なんじゃ……?


一体誰が?







「ん……」







心地良すぎるベッドと枕の誘惑になんとか抗い、数回瞬きを繰り返してから瞼を開ける。

そこには我が家には見覚えのない色と調度品。

寝惚けた頭が急速に冴えていく。





「ここは……?」








「フフッ、目ェ覚めたのか?」





聞き覚えのない男の声にハッとして振り向く。
まだ眠いとか、布団気持ち良いとか思っている場合ではない。

勢い良く振り返った先には、濃い吊り上がったようなサングラスをした男がニタリと怪しげに笑っていた。

どう贔屓目に見てもガラが良いとはいえない。







「よぉく眠ってたなァ…」







そう言いながら、身体を横たえたまま、とても大きな手を伸ばしてきた彼に頬を撫でられた。


ゾワゾワと背中に走るのは恐怖か?
何にせよ体が固まって動かない。


条件反射で誰かと尋ねようとしたが、喉にも力が入ってしまい、そんな言葉すら今は出てこなかった。



サングラス越しにニタリと笑う彼から咄嗟に目をそらすと、そこで自分が改めて見知らぬ場所にいると気づいた。


見れば大きな広いベッドに2人で寝転がっている。







「?!」







状況から我が身を心配して服を見るが、過ちを犯してしまったわけでは………ないようだ。



(だって腰が痛いとか、変な違和感もないし…多分)



だが、見覚えのないこの服はどういったわけだろうか。更に部屋をよく見渡せば、ホテルのスイートルームよりも広いのではないかという煌びやかな部屋。


頭が混乱してきた。



(見知らぬ男と2人、見知らぬゴージャスな部屋で眠るってどんな状況なの!?)



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