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【B-PROJECT】(完結)あなたの瞳に永遠を誓います

第70章 初恋の終わり方


きょとんとしていただろう。

その顔のまま増長さんと目が合う。


「みょうじさん......」

改めてギュッと抱きしめられると、彼の体温に心臓がうるさい。
 
ドキドキが聞こえちゃいそう。


「ま、ますながさ......んっ」

額に、頬に、柔らかいものが触れて、首筋を這う舌に声が漏れた。
ちゅっと鎖骨の下を吸い上げられて顔が近づく。

「んっ」

唇同士が触れて唇の隙間から舌が入ってきた。

頭では『ダメ』って分かってるのに......彼の背中に腕を回してその舌を受け入れる。

もっと深く

できるだけ長く繋がっていたいーー。


「えっ......?」

突然、身体を離された。

「ごめん。ただ、困ってたから......咄嗟に助けてくれただけだよね......」

どうして......そんな悲しそうな顔......。


「違います!私は増長さんのことが......」

『好き』って言いたかったのに、その言葉は彼の口付けに飲み込まれた。


「んっ」

「言わないで......?その気持ちには、応えられないから」

そのまま身体を離すと増長さんは振り返ることなく行ってしまった。


混乱する頭の中で

私達は終わったんだな......。


そのことだけは分かったーー。
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