【B-PROJECT】(完結)あなたの瞳に永遠を誓います
第51章 真夜中の贈りもの
「私も、増長さんには......自制が利かないことがあります」
「嬉しいな、利かさなくていいよ。いつ、どこで求められても......必ず応えてあげるからね」
本当に応えてくれそうで、恐ろしい。
最悪の場合を考えて、身震いした。
私が......しっかりしないと!
「例え人前でも......可愛い姿が見えないように、隠して気持ち良くしてあげるね」
「ぜ、絶対に、だめですからね?」
「ふふっ、遠慮しなくていいのに......本当に謙虚だね」
このままでは......大切な彼が、大変なことになってしまう!
「プレゼント、ありがとう!腕時計とキーリング」
「いえ、婚約指輪のお返しと......あの日は誕生日だったのに、ごたごたしていたので何も渡せなくて......ケーキは、なんとか渡せましたけどね」
「うん、ありがとう」
ギュッと、首に腕を回した。
「香水って、サンダルウッドが入ってますよね?いつも、そういう香りがするから......」
身体を少し離されると、目線を合わせられる。
「みょうじさんが話してたジャスミンもだけど、えっちな気分を盛り上げる香りだって......知ってる?」
えっ......。
「ええええっ!?」
「誘惑に負けてくれなくて、困るよ......薬でも盛ろうかな?」
あれ......?
何か恐ろしい、言葉が......。
「あの、膝の上に座ってから、ずっと気になってたんですけど......」
「ふふっ、男の人って......朝はこうなるんだよ?」
甘えるみたいに、首筋に顔を埋められる。
「く、くすぐったいです......生理現象なんですか?」
「そうだよ、これは違うけどね」
「えっ?」
「あんなキスして、反応しないわけないよ」
そうなんだ......。
でも、これどうするんだろう?
「これって、出さないとどうなるんですか......?」
「ふふっ、聞きたいの?」
「は、はい......」