【B-PROJECT】(完結)あなたの瞳に永遠を誓います
第50章 Still a secret
「何してるの!?前に百は『公の場で恥ずかしい思いはさせない』って......」
「恋人ならそうだが......俺の立場なら、リーダーに隠れてするのは違うと思う」
「あの時の言葉は......俺に対してだったの?」
ええっ!
つまり、百くんは......。
「私のお嫁さんになってくれる気、満々ってことですか?」
「そうだ......」
「ねぇ、き、聞きました!?」
興奮気味に、増長さんの服を引っ張る。
「聞いてたよ。でも、だめだよ?」
「ええっ!」
「俺はね、百が一番強敵だと思ってるんだよ?危険って意味では、倫毘沙や健十がいるけど......みょうじさんは、百が大好きだから!」
「はい、大好きです!!」
彼が、大きなため息をついた。
「そういうところが、心配なんだよね......」
心配......?
「Bプロの皆さんが、大好きですよ?」
その言葉に、増長さんは笑ってくれた。
「まぁ、俺が皆の立場なら諦めきれないだろうし......結局は板挟みなんだよね?」
「うーん......何の話ですか?」
「さあね、何の話だと思う?当ててみて」
額をくっつけられると、甘えるみたいに擦り付けられた。
か、可愛い......。
「心臓が、壊れます......」
「ふふっ、もっと俺だけにドキドキしてね」
ギュッと抱きしめられて、顔から火が出そうだ。
こ、殺される......。
増長さん、どうしたんだろう?
「カズ......それは、公認で手を出していいってことかな?」
「和南は優しいね、キス以上もしてもいいってこと?さっそく、今夜いい?」
北門さんと愛染さんがこちらにやって来たけど、何の話をしてるのかな?
「皆が彼女に手を出す度に、しっかりお仕置きして......俺たちの絆は更に深まっていくから。それだけは、よく覚えておいてね?」
『お仕置き』
恐ろしい言葉が聞こえた気がするけど、気のせいだよね?
思わず、身震いした。
追加公演......あの日から、毎日こんな日が続いてる。
本当に、皆さんどうしたんだろう?