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【B-PROJECT】(完結)あなたの瞳に永遠を誓います

第48章 素直な気持ち


「本当にすごい。大きくなりましたよね!」

会社を出ると街にはBプロの看板やポスターが溢れている。


「ふふっ、みょうじさんは俺たちのことを自分のことのように喜んでくれるよね」

「当たり前じゃないですか!」

彼らは、私の自慢だから。


「ありがとう。俺たちはやりたい事を選べる力を持ててるのかな?」

「えっ?」

「裏被りの時、社長達に『理不尽は業界にはつきもの。』って言われてたよね?」

「はい......。」

「理不尽なことは、力がないと無くならない。力がないとやりたいことは選べない。その状況で実現しても、守ってあげられない。」


守れないは、Bプロのことだよね?


「何か反対されるようなことで、やりたい仕事があるんですか?」

あっ、思わず聞いてしまった。

もう恋人でもないのに、図々しいよね。


「今のは聞かなかったことにしてください。何も答えないでください。」

目の前でブンブン手を振ると、慌てて頭を下げた。

「ふふっ、聞いてもいいよ......すごく大きなこと。何を犠牲にしても、絶対に実現させたいんだ。」

「そんなに、大きな願いが......叶うといいですね!」

「うん、ありがとう。」


目が合うと、二人で笑い合った。


「少なくともあの頃よりはずっと、力を付けていると思います。いつも、キラキラしてて慣れることはない。それは、皆さんが日々成長してるからです!」

「ありがとう。煽てるのも上手いね。」

「煽ててませんよ?」

「ふふっ、みょうじさんに煽てられたら、豚になって木にも登れそう。」

「豚も煽てりゃ木に登る?増長さんのはちゃんと実力ですから!」


私に歩幅を合わせて歩いてくれるのは、出会った頃から変わってない。
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