【B-PROJECT】(完結)あなたの瞳に永遠を誓います
第41章 Fake Marriage
「全部、入ったよ」
えっ......本当に?
「ひとつになれたんですね」
気付けば笑っていた。
「そうだけど、あんまり可愛い事言ったら相手の余裕が無くなって痛い思いさせられるよ」
「増長さんはそんなことしたりしないから安心ですね」
「警戒心ちゃんと持ってね」
増長さんが困ったように微笑んだ。
この表情はよく知ってるもので、心配してくれてるってすぐわかる。
「はい」
「動いてもいい?」
その言葉にこくんと頷いた。
「痛かったらすぐに言ってね」
そう言うとゆっくり腰が動き出して繋がっている部分から水音がする。
「ん、聞こえる?えっちな音してる。ほら」
「あ、はぁっ、言わないでください」
「みょうじさんがやらしいからこんな音がするんだよ」
その音は腰の動きに合わせて次第に大きくなる。
「すごく気持ちいい......みょうじさんも俺に触られていっぱい感じちゃったんだよね?」
私に無理させないような軽い動きのはずなのに、感じる彼のものが熱くて溶けちゃいそうだ。ろくに返事もできず喘ぐことしか出来ない。
「ん、俺の形......ナカでもしっかり覚えてね?俺が居ないと生きられないくらいに」
「ふっ、いやぁ」
「嫌ならやめちゃおうかな」
「あっ、一緒に気持ち良く......」
「んっ、気持ち良いよ。感じないわけない」
ゆるゆると腰を動かす様子にその腕を掴んだ。
「もっと、してください......」
「まったく......そんなに煽って後悔しないと良いけど」
眉を下げて優しく笑った増長さんが、私の額に額を合わせてくる。そのまま引き寄せられるように深く口付けると、先程より腰の動きを速めた。肌がぶつかり合う音が激しくなって、さっきよりも彼を近くに感じる。
幸せだ......初めてなのに何で全部気持ち良いんだろう?
もっと痛いだけだと思ってた。
「ねぇ、気付いてる? 俺達は身体の相性も最高みたいだね」
「んっ、えっ?」
優しく微笑んで胸の先端に熱い吐息が触れると身体がびくんっと跳ねた。そのまま舐められてピリピリ痺れるような感覚に益々身体が熱くなる。その間も腰は動いていて、胸元から顔を離すと増長さんが微笑んだ。