【B-PROJECT】(完結)あなたの瞳に永遠を誓います
第33章 Miss you
なまえちゃんは、あの日夜叉丸さんを追いかけて行った。
「なまえは?」
「トモ、何回聞くの?体調不良で、しばらくお休みするって。」
「ごめん、竜持。」
「なまえー!なまえが居ないと、前髪が決まらない。」
「ケンケン、前髪はどうでも良いよ!!なまえちゃん、大丈夫なのかな?」
「お見舞い行ってみる?」
「暉、騒ぐだろ?」
「迷惑になるな。それに、社長達にも止められてる。」
「トゥーンク!でも、心配ですね......。しばらくって相当酷いんでしょうか。」
「やっぱり、夜叉丸さんと何かあったとか?」
「心配ですね......。」
「なまえちゃん、本当にどうしたのかな?」
「早く帰って来てほしいです。」
あの日の翌日から、なまえちゃんはしばらくお休みしている。
心配する人たちの中で、二人の様子がおかしい。
「ねぇ、ごうちん心配だよね?」
「ああ、そうだな。」
「リーダー心配ですよね?」
「うん、そうだね。」
金城さんと増長さん。
きっと、彼女から特に近かった二人だ。
今の彼らには、うわの空という言葉がよく似合う。
本当にどうしたんだろう?
それでも仕事は毎日ある。
心と身体はバラバラのように仕事は完璧にこなす彼ら。
そのプロ意識が、今は痛々しかった。