【B-PROJECT】あなたの瞳に永遠を誓います......
第4章 煌めけVivid Color
「これぞ本気の末に辿り着いた、楽・園!お星さまカレーに相応しい絵だあああ!!」
監督はこの展開に大いに盛り上がっている。
あの後はカレールーの生みの親を紹介してもらった。
「こちらがカレールーの生みの親!米田さん」
あのお婆さん!?
どうやら彼女に私たちは試されていたようだ。
大切に守り続けたお星さまカレー。
それを宣伝するに相応しい人材かどうか。
その気持ちはなんとなく分かる。
深い思い入れがある我が子同然なんだろう。
結果はもちろん合格!
監督の提案で最後の撮影場所はこの温泉になった。
皆は温泉に浸かり、つばさちゃんと私も足湯をさせてもらう。
気持ちいい!!
「身体中に沁み入る湯だ」
「本当ですね」
音済さんと釈村さんも満足そうで、疲れも少しは取れそう。
「それにしても、二人の耳の良さにはびっくりだよな〜!」
「助けられたな」
王茶利さんと野目さんが褒めてくれる。
「いえ、元はと言えば私が携帯を取られちゃったからで、本当にありがとうございました」
つばさちゃんが申し訳なさそうに言う。
「でも、戻って来て良かったね!」
「うん」
私達は笑い合った。