第4章 煌めけVivid Color

到着する頃には日が昇り始めている。

撮影場所は森や川に囲まれて、自然が沢山ある素敵なところのようだ。
都会育ちでない私には、懐かしい感じがする。


空気が美味しい！


「ふぅー。朝早かったからどうなる事かと思いましたが、バスの中で少し寝られて良かったですね」

釈村さんはそう言って伸びをした。
疲れが溜まってないといいけど。


「ブランケットかけてくれたの、みょうじさんだよね？」

「はい。増長さん、どうして分かったんですか？」

「見えてたから」

「えっ、起こしたならすみません！」

「ううん、ありがとう」

全然、気付かなかった。

無意識に両頬に手を当ててたみたい。
わ、笑われた......。

そういえば、MooNsの曲がCMに使われるのは初めてみたい！
その話を聞いて益々楽しみになる。


「THRIVEもキタコレも順調です」

あれ......つばさちゃんの言葉に増長さんの表情が曇った？

「大丈夫ですか？」

覗き込めば驚いた表情をしていて、

「うん」

下手に詮索しない方がいいなと思った。


「いい撮影にしましょう！」

とりあえず気づいてないフリをしとこう。


「そういえば、あとの二人は？」