【B-PROJECT】あなたの瞳に永遠を誓います......
第12章 Colorful Party
周りを見渡すと、
飾り付け、料理、プレゼント......全てがグチャグチャ。
時間は20時前だ。
「どこも怪我してない?」
「はい、ありがとうございます」
身体が離れて怪我がないかを確認される。
増長さん......咄嗟に助けてくれたんだ。
お礼を言っていると、剛士くんの怒鳴り声が聞こえてくる。
「ざけんな......お前!ここ何階だと思ってんだ!」
「ごめんなさい!」
「こんな天気で窓開けたらどうなるか、分かるだろ!」
剛士くんはカンカンだ。
「ちょっと待ってください!」
慌てて二人の間に立つ。
「お前だってイラつかないのかよ?」
「RAIZINフェスの時、暉くんは『ドンマイ』って励ましてくれたんです。だから、私には暉くんを守る義務があります!」
「まぁまぁ剛士。今は怒るより先にやることがある」
「残りあと1時間。それまでに出来ることをやろう!」
北門さんと増長さんが助けてくれたけどーー
彼らのリーダーシップは本当にすごい。
息はいつもぴったり。
本人達は気づいてるのかな?
「なまえチャン、ありがとう......」
「私は何も......元気出してくださいね?暉くんには笑顔が似合います!」
「暉、ドンマイ」
「タツ〜!」
彼を励ました後で作業に取り掛かった。
プレゼントは洗ってどうにかなりそうにないようだ。
「あげられるもの無くなっちゃったね......」
竜持くんが落ち込んでいる。
「プレゼントは残念ですが、あげられる物はありますよ」
だって私の誕生日にもくれたよね。
「え......?」