【B-PROJECT】(完結)あなたの瞳に永遠を誓います
第12章 Colorful Party
「なまえチャンは半分俺たちの物だからね!」
後ろから、腕を引かれた。
彼は飾り付け担当だもんね!
「はい、暉くん。衣装、似合ってます。かっこいいですね!」
「よっしゃ〜、褒められた!」
それにしても、担当二つ......?
色が二色のヒーローなら......いるな。
「3分しか戦えないヒーローみたいですね」
「弱そうで、心配になる......」
「野目さん、私も筋肉つきますか?」
「つけたいのか?筋肉質なみょうじ、想像したくないな」
「可愛いすぎて、1秒も戦わせたくありませんね」
「『守ってやらないと』と思うな......」
「可愛い『愛されヒーロー』だね」
「ええ!守れないヒーローとか、斬新すぎます。もう存在していることが、申し訳ないような......」
MooNsの皆とは、気づけばいつもこんな会話をしている気がする。
料理担当は、増長さん、百くん、帝人さん、悠太くん、私だ。
今日は、このメンバーでイタリアンの下調べに行くらしい。
以前皆さんに、夜叉丸さんがご馳走してくれたお店だそうだ。
「なんだか......意外ですね」
「つばさちゃんは、夜叉丸さんの事ケチだと思ってたんだ?」
悠太くんにからかわれて焦る、つばさちゃんが可愛い。
確かに、彼がメンバーをご飯に誘う姿は見た事がない。
私達が来る前までは、色んな所に連れて行ってくれていたそうだ。
夜叉丸さんが酔い潰れて、皆で交代しながらマンションまでおぶったエピソード......微笑ましいな。