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【B-PROJECT】(完結)あなたの瞳に永遠を誓います

第11章 Take on Me !


「愛染さん!」


彼は河川敷に居た。
隣に腰掛けると、寝転んでいた身体を起こしてくれる。


「チームとか仲間とかくだらない。信じたところで裏切られて傷つくのは自分なんだ。所詮、アイドルになる様な奴なんて自分の事しか考えていないんだよ」


「私、愛染さんを含めてBプロの皆さんが好きなんです。愛染さんは何でアイドルになったんですか?」

「モテるため」

「その場凌ぎの愛情......どの人にも本気じゃないのに?」

彼は図星を突かれたようで、はっとした表情を見せた。


「そうだよ、俺は空っぽ。それを誤魔化したくて、誰かに瞬間でも求められていれば何となく生きてる感じがするだろ?

俺、ずっとひとりぼっちだったから。俺に求められているのが、ビジュアルだけだとしてもチヤホヤされる事で心が満たされて安心できるんだよ......」


「人を信用するのが恐いという感情は、誰にでもあると思います。
悪くなんてない。でも、愛染さんにはBプロの皆さんや私達もいます。一人じゃないです。
Bプロの皆さんを信じるのが恐いなら、彼らを信じている私の目を信じてくれませんか?私は愛染さんがBプロから欠けてしまったら、寂しいです......」


「なまえには悪いけど、俺には他のメンバーみたいにこだわりも意地も、内面で人を惹きつける魅力もないんだよ」
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