【B-PROJECT】(完結)あなたの瞳に永遠を誓います
第9章 All Together
「くれぐれも気をつけるように。必ず生きて帰って来ること!」
その声を合図に皆が散り散りになった。
増長さん、帝人さん、百くん、私で洞窟担当。
ライトを持っているのは帝人さんと増長さんだ。
勿論ライトが無ければ、辺りは真っ暗で......あっても不気味なのは変わらないけど。
「俺から絶対に離れないでね」
「はい」
増長さんの後ろを歩く。
私の後を帝人さんと百くんが歩いてくれる。
左右は......ゴツゴツした岩だらけだ。
周囲を見渡しながら前進するが、足元は確認不足だった。
ーーズルッ
「っ!」
雫が上から落ちていたのだろう。
水たまりで滑り、間一髪のところで踏みとどまった。
危なかった......転ばなくて良かった!
「大丈夫ですか?」
後ろを見れば、帝人さんが背中を支えてくれていた。
「ありがとうございます。大丈夫です」
「危ないから、俺の腕でも服でもどこか掴んどいてね。怪我したらいけないから」
「ありがとうございます」
増長さんの申し出に甘えさせてもらうと、服の裾を握らせてもらい再び前進する。
奥へぐんぐん進んで行くけど、怪しい生物は居なくてよかった。
安心していると、
「ぎゃああああっ!!」