• テキストサイズ

ダイヤのA 短編集 R18

第2章 *倉持洋一 『彼シャツ』




貴方side


『御幸のはデカいしね。倉持に借りればいっか。」

「おい、それ俺がちいせぇって言いてぇのか??」


そう言うと、倉持は頭をグリグリしてくる。
痛い痛い痛い!!


「そうだな、とりあえずシャワー浴びて着替えて、制服のシャツだけでも乾くの待ってから帰れば?」


倉持に解放されると、御幸にそう言われ、そうするよ。と頭をさすりながら答える。


「じゃあ私先に帰るからね。アリス、風邪ひかないでよ。」

『うん。分かった!また明日ね!気をつけて!』


少し寂しいが、今弱まっているうちに帰るべきだ。
幸子が帰り着くまで雨が強くなりませんように。
私は...最悪寮に泊まろう。


「じゃあな、梅本。」

「気をつけて帰れよー。」


背中を向けて歩き出した幸子をみとどけてから、倉持に、着替え貸してと頼む。


「んじゃ取ってくるから先行って待っとけ。」

「倉持。俺は、沢村達見てくるから。」


じゃあな。という御幸に倉持は、おー。私はじゃあねと言ってそれぞれ歩き出す。


『私が帰る時、雨弱まってるかなぁ。』


シャワールームに向かいながらそう呟く。
/ 32ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp