【Harry Potter】 Missing Heart
第13章 ゴシップ誌
ゴシップ誌
この日、は授業を終えホグワーツの中庭にあるベンチでぼんやりと何をするともなく日光浴を楽しんでいた。夕食後は決まってつい6ヶ月ほど前に分離したスネイプの部屋に行き、この日の授業や勉強の課題をしたり、他の同じくして入学した寮生とは違う勉強をしていたのだ。部屋は相変わらず隣同士であることには変わりないが・・・。
このためこの時間はにとっての貴重な気分転換の時間だった。
(やっぱり外はいいわね)
遠くでは子どもたちが喋ったり走ったりという光景が展開している。子どもたちが着ている服以外はマグルの世界と全く変わらない光景。その様子には癒やされる。
だが、この日は事情が違った。
がベンチでのんびりと座っているとスリザリンの7年生くらいと思しき少女が二人
に近づいてきた。
「こんにちは、1年生のさんですか?」
「え?ええ、そうよ。」
がそう答えると少女二人は言いづらそうに1冊の雑誌を取り出してこう聞いてきた。
「あの、急に失礼なことをお聞きしますが。この本に書かれていることは本当ですか?」
相手はよりも遙かに上級生だが言葉遣いは丁寧であった。それはが大人であると言うことを分かってのことだろう。もちろん、英語表記でありはぱっと見では何が書いてあるか分からない。
「それは何かしら、ごめんなさい。私英語が分からないのよ。貸してもらって日本語に変えていいかしら?今軽く読んだらすぐに英語に戻してあなたにお返しするわ。」
「はい・・・もしかして、さん。この本のことを知りませんか?」
「ええ、全く。」
それを聞いたスリザリン寮の7年生は信じられないという表情をしたが静かにに雑誌を手渡す。そしては最近では使い慣れた翻訳術をかけ雑誌のページをめくる。するとそこには衝撃の記事が書かれていた。