第105章 傍に。
灰崎「やっぱお前美人だなー!!色気もあるし!こんな近くで見てるとたまんねーなァ!!止まんなくなりそーだぜ・・・ん・・・?お前、その首・・・」
「!!」
顔を上げられたことによって、私の首元が、彼に露わになってしまった
「お願い・・・離して・・・・」
目尻から涙がつたう
灰崎「何だよ!お前そーゆーのが好きなの!?」
そう言って灰崎は声をあげて笑った
そして私の首筋を指でなぞるように触れた
ヤダ・・・・触らないで・・・・
「助けて・・・」
灰崎「はぁ?」
近づいてくる足音
助けを呼びたいのに・・・
声がうまく出ない
「助けて・・・・・大輝・・・・」
灰崎「大輝?お前、ダイキの事も知ってんのか?そーかァ、ダイキが本命か!そりゃあ、リョータも可哀想だな!」
「オイッ!!何やってんだテメェ」
いつもより低い声が響く
灰崎「っ!?」
「黄瀬に復習しようとか考えてんならやめとけよ。そいつを離せ」
灰崎「・・・ダイキ」
青峰「今大人しく帰れば見逃してやる」
大輝は少しづつ近づく
灰崎「知るかバァカ。何しようが俺の勝手だろがァ」
青峰「バスケだったら何しようが文句はねぇよ。けどな・・・そいつに何かしたら許さねぇ」
灰崎「何だァ?!ダイキもこの女に惚れてんのか?そりゃあ益々興味湧くなァ」
青峰「オイ、早く離せ」
灰崎「離して欲しけりゃ力ずくでやってみろよ」
そうだ・・・二人とも選手で・・・私もマネージャーで・・・
ここで何か問題になったら大変なことになる・・・
「大輝・・・ごめん。大丈夫だから・・・」
―ゴッ―
「!?」
大輝は、私の言う事なんて聞きもせず、灰崎祥吾を殴ってしまった
青峰「じゃあそうさせてもらうわ」
私の隣で、灰崎は倒れていった