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いつも眠いのはキミのせい。

第58章 ストレス。


★伊月俊★


-部活の休憩中-



2号「わん!」



ん?2号か?どこにいるんだ?


俺は2号の声がした方に足を進めた



「ねぇ、2号・・・・私、ちゃんと笑えてる?ちゃんと、皆の声聞き取れてるかな?」

2号「くぅ~ん」



ちゃん?今のどういう意味だ?




「最近うまく寝れなくてさ、イヤホンもつけると頭に響くんだ。お医者さんはちゃんと安静にして薬飲んでれば治るって言ってたけど・・・・・」

2号「わん!」



薬?安静にって・・・部活してて大丈夫なのか?


それに・・・・・


いつもなら近くに行けば絶対にわかるのに


俺に全く気づいてない




伊月「ちゃん!」

2号「わん!」

「?あ、俊くん!もう休憩終わっちゃうね!」




ちゃんは急いでその場を離れようとした




伊月「チョット待って!!さっきの話・・・・・」

「あ、あの、何でもないの!気にしないで^^」

伊月「無理に笑ってるの?」

「そんな事・・・・」



笑っていた顔は急に曇った



伊月「耳、聞こえにくいんじゃないの?」

「・・・・・・お願い。皆には言わないで?迷惑かけないようにするから!」

伊月「けど・・・・安静にしてないとダメなんだろ?」

「大丈夫だよ!だって薬だって飲んでるし、調子いい日だってあるし、すぐに治るから・・・・・お願い・・・」

伊月「ちゃん・・・・・」



どうしてちゃんはこんなに必死なんだろう


そっか、ちゃんだって俺らのチームの一員なんだもんな


こんな大事な時期に抜けたくないよな


けど・・・・・


もしこのまま部活に出続けて何かあったら・・・・・




伊月「ねぇ、誰にも言わないから病気の名前教えてくれない?」
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