第39章 決勝リーグ。
お気に入りのリュック、お気に入りのスニーカー、涼太がくれたお気に入りのイヤホン、そして私が向かうのは朝の屋上。
キラッキラの朝日を浴びて、元気チャージ満タンにしなくっちゃ!!
そんな事を考えながら歩いてると、前から走ってくる人影。
「順くーん!おはよ」
大きくてを振って順くんの元にかけよる
日向「か!つか早えーな!!もう行くのか?」
「うん。今日は屋上に行きたい気分なの。順くんも朝から気合い入れすぎちゃダメだよ?」
日向「おぉ・・・いよいよだな・・・」
「緊張してる?手繋いであげようか?」
日向「朝から何言ってんだ!!だアホ!!お前こそ・・・今日は更に客も多いぞ。大丈夫か?」
「うん・・・ドキドキが止まらない。緊張・・・してる。」
日向「・・・・ほら貸せ!!」
順くんは私の水筒と菓子パンを片手に持ち、もう片方の手で私の手を握ってくれた。
日向「あの橋の下まで繋いでってやる」
順くんはそっぽ向きながら握る手を強くした
「ありがとぅ。順くんには甘えてばっかりだね」
日向「んなことねーよ。こっちだって・・・色々助けてもらってる」
「私が・・・助けられてるの?」
日向「あぁ。お前がいてくれるだけで、何か落ち着くんだよ!!!」
「そっか・・・役に立てて良かった!あ、もう橋の下来ちゃったね。」
日向「俺も帰って準備したら行くわ!じゃあまた後でな!」
「うん!ありがと!!」
順くんの後ろ姿を見送る
「勝とうね・・・」
そう小さく呟いて、学校へと足を進めた