第125章 会いたかった。
★★
大我は何とか吹き返した体力で、もう一度ゾーンに入った
でも、今までのゾーンとは違う
一人で背負うんじゃない
仲間と一瞬のアイコンタクトのみで動きをシンクロさせる
大我の動きに合わせた超速連携
これが・・・・
水の底にある扉を開けた・・・本来のゾーンのカタチ
「これは・・・」
大我だから開けることができた扉・・・
大輝には開けることができなかった扉・・・
大輝は捨ててしまったものだったから
大輝の事を考えてた私は少し悲しくなった
テツ君が話してくれた中学の頃の話
バスケが大好きだったのに、どんどんつまらなくなっていった経緯
テツ君との光と影の亀裂
大輝・・・・・
答えはこんなに近くにあったんだね
沢山の歓声の中でも・・・・・
大輝の声は聞こえてくる
青峰「お前だったんじゃねーか・・・・テツ」
仲間を大切に想う気持ち
それが真の強さになる
きっとこれからの桐皇はもっともっと強くなる
仲間を想い、楽しい気持ちを取り戻した大輝が居るんだから