第118章 お前の為に。
★★
テツ君と赤司君の会話が聞こえてくる
”僕達”と言ったテツ君の言葉が、私の心をじんわりと暖かくしてくれた
火神「おい」
「?」
火神「・・・・あのよ・・・」
「どうしたの?お腹痛いの?」
火神「痛くねーよ!」
「じゃあどうしたの?」
火神「俺、お前の為に戦うから」
「え?」
私の為・・・・?
-バコ――――ンッ―
火神「イッテぇっ!!」
日向「にプレッシャーかけてどうすんだよ」
伊月「ちゃん、今の気にしなくていいから」
「え?あ、うん・・・」
火神「何でだよ!!・・・・ですかっ!!」
黒子「火神君って結構重い人だったんですね」
火神「はぁ!?重くねぇだろ!!」
日向「戦うのは自分たちの為だ。もちろん、も監督も含めて俺達皆の為だ!」
火神「そりゃわかってるっすよ!!」
伊月「ただ、火神はちゃんに勝利をプレゼントしてあげたいんだよ」
「勝利を・・・・?」
日向「けどな・・・・火神。それはお前だけじゃねーんだよだアホ!!」
黒子「さん。僕達は皆、自分たちの為に戦います。
そして・・・さんの為に」
「「「「ぜってぇえ 勝つっ!!!!!」」」」
私の為に・・・・勝つ・・・
どれだけ皆に迷惑をかけたか
どれだけ皆に心配をかけたか
どれだけ皆を呆れさせたか
どれだけ皆を傷つけたか
・・・・・そんな私にどうして皆は・・・・・
リコ「ちょっとあんたたち!!試合前から何言ってんのよ!!に勝利をあげたいのなら勝ってから言いなさい!!」
日向「そうだな。こんなのは勝ってから言わなきゃ意味ねーからな」
黒子「さん。その目でしっかりと見ていて下さい。僕達のバスケを」
「うん・・・」
私はそれ以上何も言えなかった
これ以上話すと、試合前なのに涙が溢れそうで・・・
それをぐっとこらえるので精一杯だった