第117章 気づけた想い。
家を出て歩いていると、前から走ってくる足音が聞こえてきた
「鉄平さん!?」
木吉「おぉ、!お前もランニングか」
「私全然走ってませんけどね!鉄平さんも試合前に体力使いすぎないで下さいね!」
木吉「大丈夫さ。なぁ」
「はい?」
木吉「お前の応援や笑顔、それにお前の喝とか涙とかはさ、あいつらのやる気の源だから、俺だってそうだ。だから・・・今日も応援しっかり頼むな」
「私が皆のやる気の源だなんて・・・そんなたいそうなもんじゃないですけど、私、全力で精一杯応援しますから!私はそんなことくらいしかできませんけど・・・・でも、最後に皆で笑いたいです」
木吉「そうだな。・・・皆で勝とう」
「はい!!」
鉄平さんは今日の試合が終われば手術を受け、リハビリに専念するためバスケが当分できなくなる
次にできるのは高校を卒業した後・・・・
だから私たち、今のメンバーで試合ができるのは今日が最後
「あら?鉄平君?」
木吉「え?あぁ!伊月のお母さん!こんにちは」
「え!俊くんのお母さん?」
「こんにちは。お隣の綺麗な子は彼女さん?」^^
木吉「あはは。は誠凛バスケ部のマネージャーです」
「は、初めまして。相田です!」
「相田って・・・・」
「あ、相田リコの妹です」
「やっぱりリコちゃんの!リコちゃんも可愛いけど、貴方も美人ねぇ♪そうだ!鉄平君もちゃんも、お昼マダだったらうちでご飯食べていかない?」
木吉「スミマセン。じゃあお言葉に甘えて」
「えぇ!?」
鉄平さん即決!?
「良かった♪じゃあ行きましょう!」
「あ、あの!ごめんなさい。私はこれから用事があるので失礼します。折角お誘いいただいたのにすみません」
「あらそう・・・残念。俊が喜ぶと思ったんだけど・・・じゃあ、又今度ウチに遊びにいらしてね」
「ありがとうございます!失礼します。鉄平さんもまた後で」
木吉「おう、じゃあまた後でな」
俊くんのお母さん、可愛らしい人だったなぁ
今日の試合も応援来るのかな?
決勝戦だもんね・・・