第115章 失う。
赤司「やぁ」
「せ・・・・赤司君・・・」
赤司君の言う事が信じられず
その後も何度も何度も征君に会いに出向いた
でも征君に会えることは・・・もう無かった
毎日毎日、赤司君に会うたびに涙が出た
征君は本当にもう居ないのだと・・・そう実感させられた
赤司君も赤司征十郎なのだからと自分に何度も言い聞かせた
だけど私には・・・赤司君と居ることは辛すぎた
いくら見た目が同じで
赤司征十郎なのだとしても、私が好きになった彼ではないのだから
赤司「はどうしていつも泣いているんだ?」
「何でも無いの・・・」
それでも今目の前に居る彼を受け入れなければいけないと思った。
征君も赤司君も合わせて赤司征十郎なのだから
赤司「またいじめられていたのか?」
「えっ、何でそれを・・・」
私は中学に入ってから、征君にイジメられていることを話したことは無かった
赤司「お前がイジメが原因で学校に通っていないのは知っている。全中の決勝の日も、それが原因で来られなかったこともだ」
「どうして・・・」
赤司「あいつはいつもその事を気に病んでいたよ。お前を助けたいのに助けられないと」
「あいつって・・・征君のこと・・・?」
赤司「ああそうだ。あいつではを救うことはできない。でも僕なら・・・キミを救う事ができるよ」