【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。
第27章 ハイキュー✿国見英「ねごと」
──…
回想から戻ってきて、は今も影山のことを想い続けている。
何も進んじゃいない関係なのに。
離れ離れの高校になって離れたはずなのに。
はねごとで「影山」の名前を口にした。
「…いいだろ。俺だけで…」
特別な関係は俺だけでいい。
こんなに近くにいるのは俺だけだ。
「…無視してんじゃねえよ。俺のこと…」
無防備なTシャツから見える青い下着。
背中をなぞっても起きない身体。
「…誘ってんだろ…」
高校1年生になっても勝手に部屋に上がり込む無神経さ。
もう15歳だぞ。
声変わりも済んだし、身長だって大人顔負けになった。
「…試してんのか…?」
男のベッドですやすや寝て、襲われるのを望んでるみたいに。
「どうなんだよ…、」
の背中は布一枚。
手のひらから心地の良い体温が感じ取れる。
女の下着のラインをなぞると、も…立派な大人になったんだと肌身を通じて実感する。
「おまえだけじゃねーんだぞ…。俺だって男なんだ」
男だから異性に恋をする。
幼馴染でもそれは例外じゃない。
「……俺を…、サイテーな野郎にさせんな」
だから起きてくれ。
の背中に置いていた手を肩に移して、仰向けにさせる。
こんな強引なことをやっているのには全く起きる素振りをみせない。
「…へそ見えてる…」
丈が短くはないが、起こしたときにズレてしまったのだろう。
規則正しく動く腹の動き。
小ぶりで可愛らしい臍の穴。
「…なんか…。おまえのへそ……妙に興奮すんだけど」