第7章 隣人とは
side翔
次の日の昼休み、イライラが治まらなくてつい愚痴ってしまった。
それも唯が「深雪とあんた、どうしちゃったの?」と話しかけてきたからだ。
翔「何って、愚痴だけど。
そりゃ、愚痴が宜しくない事なのは知ってるよ。」
唯「いや、そうじゃなくて、」
じゃあ、何だっていうんだ。
唯「深雪のこと取られたって言ってるよね?」
翔「は?言ってないよ。だいたいあいつは物じゃないだろ。」
唯「あぁ、はい、それはそうなんだけど、そうじゃなくて、」
翔「どっち」
唯「だから、相葉くんに深雪の隣の位置を取られたってことよ。」
…
唯「あんまりあたしが口出すのは良くないのかもしれないけど、
速くしないと本当に深雪の隣にいられなくなっちゃうよ?」