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Eve innocence 【D.gray-man】

第2章 始まりの場所




次の日……

赤腕はいつもの様に団員の洗濯を行っている
とある部屋から話が聞こえた。

「明日この土地を離れよう。」

「イブはもう使えんこの土地に置いていこう。後10日も持たんだろう。そこの公園の軒下でも置いていくか。」

「そうだな。弟子かいなくなるのは辛いもんだ。ハッハッハ」


(ギリィ……)
赤腕は知らず知らずのうちに拳を握っていた。

【明日、イブと二人でここを逃げだすしかない。そのためには今日ヘマしないようにしないと。俺が捕まると逃げることが出来なくなる。】

そう赤腕は決心したのであった。



……………………その夜…


「おい!!赤腕はどこいった???あいつ、最近イブと仲いいからな、明日うっかり逃がしちまったらいけねぇから適当に理由付けて牢屋にぶち込んでおこうじゃないか。ニヤッ」


その後コジモは赤腕をキッチンで見つけ、
床をわざと汚した上で、掃除が終わって
いないと言う理由で赤腕を牢屋に入れて
しまった。


「やめろ!!俺はちゃんとやった!!お前が今汚したじゃないか!」


「残念だったな。赤腕。明日イブと共に逃げるつもりだったろうが、こんな都合のいい奴隷を簡単に逃がすものか。お前は俺のところ以外では雇っても貰えないしな。」

【なんでバレてるんだ!?このままじゃイブが……】

(キィーガッチャン)

「子どもに優しい俺が今晩イブと話す時間を上げてやるよ。わざわざ会わせてやってんだ感謝しろよ?はっはっは!」


高らかに笑ったコジモはそのまま行ってしまった。

後ろを振り向くと、完全に弱りきったイブが横たわっていた……

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