Eve innocence 【D.gray-man】
第9章 A・L・L・E・N
一瞬何が起こったか分からなかった…
私がずっと探していた赤腕が
今、目の前にいて立っている。
「嘘よ……」
だって…もう二度と会えないと…
そう思うと、涙が止まらなくなった。
「迎えに行くのが、
遅くなってすみませんでした。」
私と赤腕はお互い走り出し
気づけば抱きしめていた。
「…ッ……ヒック…ずっと…ずっと…ヒック
探してたんだがらぁ…」
「僕もです。
5年前、君を助ける事が出来なくて
すみませんでした。」
「いいの……あの時は貴方のおかげで生きていたんだから。あの後苦労したでしょ、貴方を1人残して来てしまってごめんなさい…」
「いいえ。そのおかげで僕は大事な人と出会うことが出来ました。やっと僕の名前を貴女に伝える事が出来ます。」
「名前??」
「改めて、僕の名前は、
アレン・ウォーカーです。
5年間大好きな君を探してました。
これからよろしくお願いします。」
アレンは手を差し出してきた。
「ッ…ヒック…なによ、いきなり…ヒック現れて告白なんて…ッ…ずるいわよ。」
私はゆっくり手を差し出し
「黒の教団 ファインダーのイブ・サラインです。ずっと貴方を待ってました。大好きよ。」
そうして、2人は唇を重ねた。