第1章 無自覚鬼畜後輩×浅野学秀

トウヤも負けず劣らず赤い顔をしていた。
彼は優しく僕を抱き上げてベッドに移し、その上に覆い被さった。
ギシリとベッドのスプリングが軋む。


『先輩っ……！』


糸が切れたように、トウヤは僕にキスをした。
何度もなんども唇を重ね合わせ、お互いを求め合う。
唇が痺れてきた頃、ぬるりと僕の口の中に熱い何かが入り込んできた。


「んんっ、ぅ……！？」


それは僕の口内を掻き回し、好き勝手に荒らしていく。
僕の舌を絡め取られ、歯列をなぞられ、上顎を撫でられる。
意識がふわふわとして、快感で腰が揺れる。


「んっ、ふぅ……っぅ……んン……ッ！」


『っはぁ……』


口が離されると、細い糸が僕らを繋いだ。
僕はキスだけでも心地よくて意識を飛ばしてしまいそうだった。


『浅野先輩、すっごく可愛い……』


ジーッと音を立て、僕のズボンのチャックが開けられる。
パンツの中に手を入れられ、既に硬くなったそれを優しく扱かれた。


「ひっ、ぁ……あっ！」


手を動かされるたびに、ぐち、ぬち、と卑猥な音が鳴る。
自分のそこがどれだけいやらしい状況なのか想像すると、どうしても胸が高鳴ってしまう。


『キスだけでこんなに勃って……えっちですね。』


耳元で囁かれると、ゾクゾクと興奮が駆け上がってくる。
自分がこんな性癖を持っていたなんて知らなかった。


「んっ、ぅあ……ァ！はぁ、っ……ひぅ……っ！」


自分でするときはそんなに気持ちよくないのに、トウヤに触られると腰が抜けそうなほど気持ちがいい。
先端を強めに指で擦られると、内股が痙攣してしまう。


「っく、はぅ……！っひぁあ……ッ！」


いきなり、パンツから熱を取り出される。
敏感なそれが外気に触れて、ひんやりする。


『ほら先輩、見て？ガチガチに硬くなって、ぐちゃぐちゃに濡れてる。』


僕のそれは芯を持って天を仰ぎ、先端の切れ込みからどろどろと先走りを溢れさせていた。


「あぁァ……っ♡♡んぅうっ……♡♡」


口から漏れる声が、甘く媚びたものに変わる。
あと少し強く責められたら、すぐにでも射精してしまいそうだ。