第8章 一難去ってまた一難

『ちょっと！あんまりペラペラ自分のこと話さないの！(小声)』

「なぜだ？」

『普通の人はそんなの信じないし、信じたとしてもすっごく驚くんだから！(小声)』

「お前は変わり者なのだな。」

『今そんなの関係ないでしょ！！』


ソルは口答えしてくる。


「耀。この人、大丈夫なの？変な人じゃないの？」

『だ、大丈夫だよ！この人、最近仲良くなった人なんだ！』


ほら、裕香に全然信じられてない。
あれ、ってことは信じた私は？


…知らない。そう、私は純粋。それだけ。


それでだ。結局裕香はソルの事を私の友達で急遽泊まりに来たという事で納得してくれた。それもそれでどうかと思うのだが、信じてくれたので良しとした。



『じゃあ、私の部屋で勉強しよっか。』

「えー。ここで勉強しよーよー。ソルくんも一緒がいいよー。」


裕香は無類のイケメン好き。顔だけはめちゃくちゃ整っていてスタイルもいいソルの事を気に入ったようだ。


「うむ、良いぞ。」

『ソルが返事するなよ…』


こうして勉強会が始まった。