第10章 後日談ーデート編ー前ー
「飛影はどこに行きたい?」
「…どこでもいい」
「えー!なんか私ばっか楽しんじゃって悪いよ!」
「お前が楽しいなら…いい」
そういって顔を背ける飛影。
「飛影…じゃあ色んな店廻ってみよう!!それで飛影の新しい趣味見つけるの!」
笑顔で言う優愛に逆らえずに手を引っ張られ街中を進む。
「あ!アクセの露店」
二人は露店の前に立つ。
「わぁすごいいっぱい!」
ネックレスや腕輪などアクセサリーが豊富だ。
「好きなのか?」
「うん!だって綺麗でしょ。私はミサンガ作るけどこういうのは作れないから…」
「…俺はこういうものよりお前のミサンガを着けている方が良いけどな」
「え?」
飛影は自分が大胆な発言をしたことに優愛の顔を見て気付く。
そしてお互い顔を赤らめる。
それを微笑ましく露店のおじさんが見ていた。