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promessa

第9章 後日談ーパーティー編ー



ガラッ

ベランダに出て飛影と肩を並べて座る優愛。

「どうした…お前もバカども騒ぎにほとほと呆れたのか?」

「む!違うよ!やっぱり大勢って楽しいね!こんなの生まれて初めてだよ…幸せだなぁ」

「そうか?うるさいだけだろ」

「飛影、まんざらでもないクセに!」

そう微笑む優愛を見て飛影の表情が穏やかになる。
だが少し切ない顔をし俯く。

「お前は…本当に俺でいいのか?」

「その話はしないって約束したでしょ」

「そうか」

と、すぐ飛影は頭を上げた。

「おい!主役2人!戻ってこいよ、飲むぞ!」

ガラッとベランダの窓を開けたのは幽助だった。

「うん!ほら飛影も」

優愛は飛影の手を取り立ち上がる。
中へ戻ると皆が楽しそうにして2人を迎えた。
そして、桑原が立ち上がり

「優愛ちゃん!俺たちにもミサンガ作ってくれよ!効くんだってな、おまじない!」

「あ、皆が作ってほしいっていうなら作るよ!」

「ダメだ」

笑顔で優愛は言うが飛影はバッと優愛の前に制止するように手を出した。

「俺のだけでいい」

一瞬水を打ったように静まりかえる。

そしてプッと幽助が吹き出す。

「飛影ちゃん大胆だなぁ!」

「フフ嫉妬ですか?」

「お前のものは俺だけのものだ!みたいなやつか?」

「貴様ら……」

わなわなしている念を放つ飛影にかつての仲間が揶揄う。

「あ、あの…私、優愛さんにもう頂いてるですが…よろしいんですかね…」

雪菜は焦りつつ小さく意義をとなえるが誰も何も言わない。
きっと納得したことだろう桑原以外は。

散々騒いだ結果夜遅くまで女の子の家いるのもと思い皆星空が見える頃には帰っていった。

後片付けをすまし、飛影と優愛は2人っきりになる。

「楽しかったね」

「…」

「また呼びたいな〜」

「あんな奴らを?」

「楽しいじゃん?いっぱいいた方が」

「俺は…」

「?」

「お前と2人きりが良い」

と優愛の肩に手を添える飛影の顔は赤い。

「そうだね…それが一番幸せだよ私…」

それに応えるように優愛は顔を飛影の肩に寄せた。











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