第1章 「取り戻し」
~ハルツ~
私は、ガジルと共に朝食を食べていた。
ガジルが………。
「……今日の仕事…何だろうな………。」
そう呟いていた。
私は、それを無視して食べ続けた。
私にとって………この仕事は嫌いだ。
かと言って………仕事をやらないと………。
カルツが危ない目にあう………。
それだけは、避けたかった。
「……辛そうだな………。」
ガジルの一言で、我に返った。
そんな、表情をしていたのか………。
「泣きたきゃ……泣けよ………。俺が受け止めるからさ………。」
私は………唇を噛み締めた。