第1章 「取り戻し」
~ガジル~
俺は、武器を構えた。
…………なるべく、避けたかったのに…………。
「…………殺さないと…………だめなのか…………。」
ミラドが、震える声で言ったのだ。
ミラドが、武器を構えた。
右が『白』。
左が『黒』。
俺は、『黒』の方が、気になった。
『能力』の内容は、聞いているが…………。
どういう、『想い』なのかは、俺にはわからなかった。
(…………ミラド。お前は…………一体………何を想っている?)
俺は、ミラドの背中を守る大勢に入る。
(ミラドには、殺させない…………。絶対に…………。)