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私の本丸

第16章 初遠征




~ * 遠征 / 三日月宗近目線 * ~


加州「はあぁぁぁ…俺、主と一緒に居たかったのにぃ」

三日月「ふむ…それはこの場に居る者、残った者問わず…皆が思っている事だと思うぞ?」


確かに…俺も正直言えば、残りたかった。
以前の本丸を忘れた訳では決して無いが…俺を家族と呼んだ、あの主の元を離れたくは無い。其れが寸分違わぬ、本心だ。
それは、あの主の想いに触れた刀剣…皆思う所があるだろう。しかし、これは俺達の我儘だ。
ふむ…欲はとうに捨てたと思っていたんだがな…。


三日月「ふむ…ここいらの資材を適当に持ち帰るか?」

燭台切「ん?あ、ああ、そうだね。出来る限り多く持ち帰ろうか」


燭台切、一体御主はどんな褒美をねだるのだろうな?
俺も欲、という物が出てきてしまったらしい。
これは嫉妬…だろうか?ちくりと痛む胸を押さえ、一度目を伏せた。
さあ集めるか…主の喜ぶ顔が見たい。

暫く集め、俺は皆と共に本丸へと帰還した。

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