第47章 噂の兄弟
堀川「ええ、そうなの!?で、でも兼さんが言うなら…」
和泉守の剣幕に絆されてしまう堀川、すると…其処にまた一振りの刀剣男士が通り掛かった。
山姥切「主は熱があるんだぞ。お前ら、こんな所に集まって一体何して…」
堀川「あ、兄弟!左文字の皆さんが、主さんの着替えを覗いてるらしいんだ!」
山姥切「な…っ!?」
だんだんと広がる噂話。
通り掛かる刀剣…皆に噂が広まってしまい、隠れているも隠れきれていない状況。
噂を囁く声も、最早囁きでは無くなっていた。
左文字兄弟が襖の前では無く、審神者部屋の中へと入っていた事にも…皆は気付かずに居た。
鶴丸「同じ覗くなら、皆で覗いてしまえば良いじゃないか!」
三日月「若いなぁ…覗くならば、脱がせて見た方が早いだろう」
鶯丸「…また主を怒らせてしまうぞ、三日月」
小狐丸「そうですぞ、女人が恥じながら脱ぐ様を眺めるのが良いのではないですか」
明石「自分、女子はんは脱がせたいですけどなぁ…」
蛍丸「国行のヘンタイ」
愛染「主さんに会ってから、国行のヘンタイさ…悪化して行ってねぇか?」
長谷部「…っ、主の着替えを覗くなど言語道断!!この長谷部が成敗して…っ」
口々に言いたい事を言い合い、最後には怒り始める者も出る刀剣男士。
その言葉を左文字兄弟に聞いてから、聞き耳を立てて聞いていた名前に皆は気付いていなかった。