第29章 波乱の予感
~ * 其の後 * ~
長谷部「ある程度見て回ったが、覚えたか?」
鶴丸「ああ、なかなか驚きを仕掛け甲斐のありそうな本丸で大満足だ!」
?「…写しの俺が此処に居て、本当に構わないのか?」
鍛刀された刀剣男士と鶴丸とを案内していた長谷部が、漸く広間へと向かっていた。
長谷部「主はどんな俺達でも温かく迎えて下さる、優しいお方だ。お会いした際には失礼の無い様にするんだぞ?」
?「…承知した」
長谷部「ふっ…まあ何かあれば、主お世話係である、主に最も信頼されているこのへし切長谷部に聞く様に!」
?「…………」
長谷部「おい、返事は…」
三人が広間近くに来た瞬間、刀剣男士の大声が轟いた。
?「はあああああああああああああああ!?」
長谷部「っ!?お前ら!!何を騒いでいるんだ!?」
続いて怒声を轟かせた長谷部だったが、動揺した加州から事情を聞けば…。
長谷部「な…な…な…何だとーーーーーー!?」
と、同じく大声を上げてしまったのは…言うまでも無い。