第4章 ハニー・ナースコール③
「へへっ。イっちまったな。」
「そうだね。」
「!?な、なんだお前は!」
ベッドの横には、いつの間にか夢野さんが立っていた。
「魔警団だ。」
ジャギン
セリフとともに銀の拳銃がどこからともなく現れる。
「くそっ!」
男がどこかに逃げようとしたが、もうこの夢野から逃れる術はなかった。
拳銃の銃身が弾むと同時に、男の身体が光に包まれる。
そして、その光りは苦痛に顔を歪める男とともに消えていったのだった。
「お疲れ様だね。七七七。」
ベッドの上でへたりこむ七七七に、夢野は優しく微笑みかけた。
「ありがとうございます。夢野さん。」
「いつも言ってるけど、仕事だから、お礼は別にいいのに。」
「いえ…ところで。」
「ん?」
「服を…持ってきていただけませんか…。」
ボタンの取れてしまったナース服は、手で持っていないと胸が丸見えだし、スカートもびりびりでふとももが見えていた。とても外を歩けるような格好ではない。
「うん。もちろんさ。」
夢野は、快く答える。
「でも。」
言葉は続き、ギシリとベッドが軋む。
「ちょっと楽しんでからだね。」
そう言って、七七七の顎を掴み、キスをする夢野。