第1章 ハニー・ヌードショー
(夢野さんはいつもそうだ…。)
七七七は人間だが、彼に金で雇われて淫魔の『エサ役』になっている…のだが、彼は決まって最後に彼女の精気を奪おうとするのだ。
彼の言い訳はいつも…。
「君もこんなになってて、辛いだろ?」
そう言いながら、熱く疼く部分を愛撫する。
彼女が淫魔の催淫効果のせいでどうしようもない劣情を抱えていることを知っていて、その弱みにつけこんでくる。
今回に至っては、彼らがとっくに淫魔だということは、分かっていたのに早く助けてくれなかった。
「だからっ…あぁっ…貴方が…もっ…はぁっ…あぁんっ!」
クリトリスを急に高速で擦られて、腰が跳ねる。乳首も舐められ始めて、いよいよ彼は彼女を追い込むつもりだ。
快楽にあられもない声を上げ、身をくねらせた拍子にバチッと彼女は誰かと目が合った。
「っ…!!!」
まだ客席に人が残っていたのだ。物陰に隠れるようにして舞台を見ている。
彼女はあわてて口をつぐみ、反対の方向に顔をひねった。
「…?」
彼の唇が乳首から離れた。しかし、下を攻める手は緩まず、むしろもっと弱い所を攻め立て始めた。
「っ……んっ…」
彼女は声を抑えるのに精一杯で、1度許し始めてしまった快感は戻ることができず、絶頂へと一気に走り込む。
「~~~~っ……!!」
腰が大きく反り返った後は、後ろの細い鉄棒に身を任せるしかなく、くたりとしたまま肩を上下させた。