第25章 キス…した、い。
「ここ、気持ち良いか?」
そんな事言えやしない。
分かってて聞いてくる意地悪め。
「なぁ」
「……ッ!言うもんか…」
「…へぇ」
かり。
「んあああッ!!」
散々弄られて吐息にさえ敏感な程の乳首を歯で甘噛みされた。
かりかり。
「いややぁぁ…ッ」
今度は甘噛みしたまま、舌先で器用にちろちろと刺激される。
「言えよ、気持ち良いんだろ?」
「ふ…」
「強く噛むぞ」
「…き、…気持ち…い、い…」
「く…やっぱりお前Mだな」
「うるさいッ…」
満足したのかやっと胸への刺激から解放され安心するのも束の間、乱れていた上着とブラジャーを剥ぎ取られる。
ローも上着を脱ぎ、露わになる彼の上半身。
何度か見ているのに今は何だか恥ずかしくてそして色っぽい。
「…ロー」
引き締まった筋肉と浅黒い肌に滲む刺青。
目が離せないでいると、ローが覆い被さってきてまたキスをされた。
「ふ…んん…」
口づけたままローは器用に私のショートパンツのジッパーを下ろしている。
そのキス一つで精一杯で抵抗出来ないでいるのをいい事にパンツや下着も、全て足首まで下ろされてしまった。
全裸を晒す私。
恥ずかしくて足をぎゅっと閉じるも、虚しい抵抗に過ぎない。
「いや…」
ローの腕力によって遠慮なしに広げられる両足。
無防備な秘部をさらけ出す事にエリナは両手で真っ赤な顔を隠した。