第30章 マジで脱げねぇじゃねぇかこれ…。

「可愛い奴め〜」



「いてっ、おま、何すんだ！」






全く…

自意識過剰な１００％の自信とプライドの塊からくるいつもの発言はどこいったのよ。






私は恥ずかしさと嬉しさと憎らしさで顔をくしゃくしゃにさせながらローの頬をグリグリとつねった。


「やめろ！ふざけんな！」
「え〜？聞こえな〜い」
「クソッ…いい加減にしろ！」


私の手首を掴む彼の握力がだんだん本気になってきたので泣く泣く頬を解放してやった。

ああ、清々した。
何しみったれた顔してんのよ。


「安心して、私は離れないわよ。地獄の底まで追いかけてやる」

「いやそれは俺が断る」

「ふふ…ほっぺ真っ赤だよ」

「てめぇ…」

泣く子も黙る鬼のような眼光を向けられるも今は全く動じません。


「私決めたよ、願い事」

「………」


小さく笑って、エリナは自室に戻った。

そしてランプに願い事をした。