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最愛 【黒子のバスケ】

第4章 揺れる心


「聞いてくれる?」

遠慮がちな声だった
まだ少し迷いはあるのかもしれねぇけど確かにそう言った。


「いいぜ」

思ったよりも早い。もっともっと時間がかかると思っていた。
数年前よりほんの少しだけ心の傷が癒えているのか、青峰の存在がデカイのかは分からない。




いざ話し出すと、青峰のことが頭から離れないと言ったきり黙り込んで涙をこらえてる。

自分から話すって言った手前全部を話さなきゃいけないと思ってるみさきにそうじゃねぇってことを伝えると、息を吐き出して質問を返された。

いつから気付いてたかなんて…最初から気づくに決まってんだろ
あんな露骨な奴少ねぇし


本人から青峰を好きだと聞くのはやっぱり少し胸が痛んだ

それでも何とか自分の思いを伝えようとするみさきの言葉を聞き逃さないように集中した

好きになっちゃいけない、一目惚れなんてダメだととにかく恋愛否定して…


けど恋愛っつーより自分を否定してんだろうな…みさきは…

玲子さんも言ってたけど、とにかくみさきは自分が悪いと思い込んで自分が恋愛することを頑なに拒む。
すこしでも接近してくる男がいると恐怖ですぐに距離を取って、絶対に踏み込ませない。
そして、自分が誰かを好きになることなんて絶対にしないと言い聞かせ続けてる。


みさきが恋愛を怖がるのも分からなくはねぇし、怖がるななんて口が裂けても言えねぇ。

ずっと苦しむみさきを見てたから、迂闊なことを言って傷つけることだけはできねぇ。



みさきは恋愛を避けるあまり青峰を好きになることが一番悪くて怖いことなんだと思ってる

だから怖いと思ってることを整理させたかった
ゆっくり、ぽつぽつと自分の考えを整理しながら、ぽたぽたと大粒の涙をこぼしながら少しずつ話してくれた

辛くて、苦しくて、怖くて泣いているみさきを見るのは正直俺もしんどい。


みさきの言いたいことが全部言えたことを確認して思ったことは

やっぱりな…

だった


みさきの恐怖の対象は青峰でも青峰を好きになることでもねぇ。
それだけはちゃんと自分でわかってて欲しい。

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