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最愛 【黒子のバスケ】

第3章 確信


みさきが黄瀬のメイクをしていることは聞いてたから知ってた。

アメリカにいたころはほぼ女優のメイクしかやってこなかったけど、日本でいきなりフリーランスで始めたみさきはクライアントを選んでる余裕はなくて、そこにオファーが来たのが黄瀬だった

アメリカにいた時はBOSSであるパトリックが仕事を調整してそうしてくれていたのもあるけど、とにかく女優や女性アーティストからの評判が良かったらしい。

けど顧客のいない土地でフリーランスでやるってことは、とにかく顔を売らなきゃ食ってけない。

黄瀬さんって人のメイクで仕事がもらえたって連絡があった時は驚いたけど、それよりもみさきの声色がすげぇ不安そうで可哀そうにも感じた

俺は黄瀬を知ってるし悪い奴じゃねぇって言ってもみさきの声はずっと硬かった


「みさきは元々女優メインでメイクしてたから女の扱いがうまいんだよ」

「俺、その前の日も朝方まで撮影しててクマすごくて、また厚塗りされるって思ってスゲー憂鬱だったんすけど、俺の顔見て、“肌きれいですね”って言ったきり無言で首とか頭のマッサージしてくれてめちゃくちゃ軽くメイクしただけで撮影できたんス」

やっぱり無言でやったのか…
想像はつくけど
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