第7章 近づく距離
「ライアンはメディア関係の契約をしてるから俺のイメージをすげぇ気にしてプライベートを撮られるなとか言ってくんだよ」
「そっか。じゃああたしと撮られたらまた怒られちゃうから大人しくしてなきゃね」
「いや、お前と撮られても多分怒らねぇな」
ガーン。
彼女だと思われることはないから大丈夫ってことか…ショックすぎ……
いいもん。今巨乳になる方法を調べてるから、成果が出るのはまだ先だと思うけど絶対巨乳になってやる。
付き合うのは考えられないくせに青峰君にもあたしを好きになってほしいなんてこじらせすぎ。
それに、一緒にいて妹とか思われるのも嫌。
このこじらせはどうしたらいいの?
青峰君のことは好き、むしろ大好き。
青峰君があたしを好きになってくれる可能性なんてないけど、もし百万が一好きになってくれたとして、あたしはどうしたいんだろう。
……過去を知られて嫌われるのが怖い気持ちは少しも変わってない。
大我はあたしに非はないって言うけどどうしてもそうは思えないから。
「……みさきっ」
「へ?」
「どうした?大丈夫か?」
「えっ……どっか変?」
「いや、大丈夫ならいい。このパン食うか?」
「うん」
青峰君はパンって言ったけどこれはスコーン。
軽めの朝食しか食べてなくて、少しお腹がすいていたからダイニングに残ったスコーンにクロテッドを付けて頬張った。
「おいしー。久しぶりに食べた」
「これ好きか?」
「うん。小さいときよくママが作ってくれていつも食べてたから好き」
部屋の紅茶をいれて飲みながら、3つあるスコーンを全部食べちゃった。
「意外と食えるんだな」
「あたし結構食べるよ!大我ほどじゃないけど」
「お前の体格で火神とタメ張ったらこえーよ」
青峰君は一緒に来たサンドイッチを食べてたけどそれじゃ足りないよね。
「なにか食べる?」
「今はいい。夕食少し早めようぜ」
「うん。今日はお部屋で食べたい」
「じゃぁそうするか」
人目を気にしてラウンジは使ってなかったけど、今日は少しだけお酒を飲みたい。
ここのラウンジのカクテルタイムは行ったことないから行ってみたいし、夕食の後誘ってみようかな